あなた、太鼓のプロなんでしょ。
お祭りでちょっと叩いてよ。

ほんと、軽く言われます。

ただで頼む人って
頼み方が軽いんですよね。
とにかく軽い。

「ねぇ!」
「ちょっと!」
「お願い!」

「ボールペン忘れたから貸して!」と
頼むのと同じくらい軽い。

それくらい軽く思われてるわけですよね。
ぼくの仕事は。

軽く頼まれたら軽くお断りします。悩みません。

先週もある知り合いに言われました。

ぜんぜん親しくもない、
顔と名前を知ってるだけの人です(笑)

ですので、こちらもかるーく答えます。

「ごめんなさい」と。

悩みません。

深く考えず、お気楽に聞かれてるのですから
こちらも別に深く考えません。

悩みません。
悩むだけバカらしくなります。

時間のムダ。

プロだから軽く引き受けてくれると思われます。べつに悲しくもないし、困ってもいませんが現実です。

よく聞かれます。

「地域の盆踊りに出たりしますか?」
「やぐらの上で太鼓叩いたりしますか?」

やんないよ。

あーいうのは、
その地域に住んでいる住民の方々がやるのです。

町内会とか
芸能保存会とか。

そういう方々。

ぼくの地元は埼玉県川越市。
伝統芸能としての獅子舞、たくさん伝わっています。

川越まつりという
けっこう大がかりなお祭りもあります。

祭に命かけてます!っていう人も
たくさんいます。

こういう仕事をしていることを知っている人から
「保存会に入って」とお誘いを受けることもありますが
ぼくは一線を引いています。

もちろん、お仕事として
お祭りの中のステージイベントとして
正式に出演依頼をいただければお受けします。

その違いなんですけどね。

断ればカドは立つけど、気にしません

軽く頼まれるから、軽く断るのですが
それなりにカドも立ちます。

「なんで」と聞かれたら
「お金をいただいて演奏するのが仕事なので」

と言ってます。

目の前で「あなたケチね」と言われることありますよ。
「それくらい、いいじゃないの」とか。

ひじょーに申し訳ないのですが

あなたの言う「それくらい」がぼくの仕事なんです。

地域のお祭りは、労働力=無償と考えるのが一般的。
だから、参加者に無償奉仕を求めます。

でも、皆さんには別のお仕事があるでしょ。
ぼくはこれが仕事です。

だから線をひきます。
ドライと思われようが、なんだろうが。

たとえば、そのお祭りの打ち上げで
ビールを飲むとします。

町内会には酒屋さんがいます。

「おまえんち酒屋なんだから、ビール10ケースくれよ」

言わないですよね。
お金払いますよね。

オードブルを用意します。
メンバーには弁当屋さんがいます。

「からあげと枝豆100人前お願いね。お金払わないけど。」

言えるもんなら言ってみて。

知り合いだろうと友だちだろうと、
商売として提供したら、報酬をいただくのは当たり前です。

多少はおまけするかもしれないけれど。

わざわざ材料費まで持ち出してふるまうおバカさん 奇特な人、
いらっしゃるなら教えて下さい。

その材料費や商品代に相当するのが
ぼくでいえば人件費であり、
道具使用料であり、技術料です。

目には見えないし、
説明しても理解しにくいかもしれませんが。

分かってくれる人が分かってくれればいい。
そう思っています。

だれかが「タダでやって」と言うのと同じ内容を、
お仕事として依頼して下さるお客様がいるのです。

どちらを大切にしたいか。
言うまでもないですよね。