なぜ宴席でのご祝儀を「お花」というのか

「お花」あるいは「花代」はご祝儀の隠語です。
つまり、チップのこと。

主催者さんからいただく出演料(ギャラ)とは別の
お客さんからの心づけ。

ステージに投げ入れられるときは
投げ銭と言われますが、
獅子舞の場合は投げ入れられることはあまりありません。

直接、手渡しで獅子の口に差し入れられることが
一般的です。

「お金」なんて言いません。

獅子舞は江戸で発展した町人の文化です。

粋な演出を大切にしたいと考えている場面で
生々しくお金を渡すとスマートではありません。
野暮ったくなります。

「お金ではなくお花を渡しています」という
意味合いです。

お花の渡し方あれこれ

遊び心も加味されると
お花を割り箸に挟んでみたり、
かんざしにさしてみたり

まれに女性の胸元にあったり。

酔っ払いのおじさまはわざと股間に・・・・
(想像しなくて結構です)

ちなみにこれはあくまで、宴席の話です。

「門付け」は別

獅子舞が一般家庭を回る「門付け」では
そんな粋さを気にする人はいません。

あくまでもご祝儀はご祝儀です。

演舞中にお花(ご祝儀)を獅子舞に渡す時のポイント

1「小銭をむき出しで渡さない」

ときどき賽銭箱のように
小銭を口の中に入れて下さるお客さんがいます。

獅子頭の下あごは、
袋上でも箱状でもなく、
ふちのないお皿のようなものです。

放り投げられた小銭が
うまく皿状の下あごに乗ってくれればいいのですが、

そのまま真下にストンと落ちることも
たびたびあるわけです。

2「紙に包んで、獅子に噛ませる」

小銭はむき出しにしないで
ぜひ紙に包んでお渡しください。

または封筒に入れていただいてもかまいません。

その包みの先を、
獅子の口に噛ませてください。

そうすれば、落とすことはまずありません。

紙に包んでひねるから「おひねり」です。

3、もっとも安心で確実な方法

はじめから紙のお金をご用意ください

これなら間違いないです。
さらに獅子舞演者は大喜びします。

お花(ご祝儀)を落とすのは、とにかく恥ずかしいこと

宴席で酔いが回っているお客様が多いと
やんやのヤジが飛んできます。

獅子舞の構造をご理解いただければ、
まず演者側が落とすことはありません。

演者がスムーズにご祝儀を頂戴できるように
また、宴席を失笑の場にしないためにも
ぜひご承知おきください。

ご祝儀の目安

あくまで「お気持ち」であり「心付け」です。
「何円~」という基準はありません。

お年寄りやお子さんが一生懸命貯めた小銭をいただくことがあります。
実際の重量以上の重さを感じます。

お祭りで巡回する獅子舞の場合には、
その地域内である程度の取り決めをしていることもあります。