獅子舞でん舎の新聞取材実績 | 日本の伝統芸能を国内外に紹介

新聞取材実績

東京新聞に掲載

<2022リスタートへ>(5)舞台は「栄養と同じ」 息苦しい世相、逆手に笑い

 「マスクを着けていると皆さんの反応が分かりづらいんです。面白い時にこのうちわを振ってもらえると、役者も楽しんでもらえていると安心できます」
 先月中旬、横浜市中区にある小劇場「山手ゲーテ座」での開演前の一こま。新型コロナウイルス感染防止のため間隔を空けて座る観客に、「劇団鳥獣戯画」(入間市)の団員が「笑」と書かれた黄色いうちわを振りながら声を張った。
 五十年近い歴史を持つ同劇団が、二〇〇二年から毎月上演してきた看板公演「三人でシェイクスピア」。一時間半の上演中に三人の役者が英劇作家シェークスピアの全三十七作品を要約し、怒濤(どとう)の勢いで演じていく。
 本来は観客が舞台に上がったり、役者が客席に降りたりして会場が一体となる演出が魅力だが、コロナ禍ではままならない。ならばと役者同士で手を合わせた後、「触っちゃダメだった!」と舞台脇に置いたアルコールで慌てて手を消毒。息苦しい世相を逆手に取った演出に、客席のマスク越しに笑いが広がった。
 コロナ禍では多くの文化活動が制約を余儀なくされた。同劇団も二〇年四月の最初の緊急事態宣言発令中は週五日の稽古を控え、「三人で−」も同年七月まで中止。年二回の定期公演のうち同年の春は開催を断念した。
 定期公演や演劇フェスへの参加、学校に招かれての公演など年間約六十回あったステージは、二〇年は約二十回、二一年は約四十回だった。昨秋以降、国や自治体によるイベント観客数の制限は緩和されているものの、自主的に席数を絞る劇場もあり、一ステージ当たりの収入は減っている。
 劇団座長の知念正文さん(71)は「満員でも(収支が)とんとんなのに、客席数が半分ではどうしても赤字になる」とこぼす。経済的にも打撃だが、何より心を痛めたのはこの間、演劇などの文化活動を「不要不急」とみなす向きがあったことだ。特に感染拡大の初期は一部の劇場でクラスター(感染者集団)が発生するなど不運もあり、風当たりは強かった。
 「すごく傷ついたし、憤りもあった」。劇団副座長の石丸有里子さん(66)は口惜しそうに振り返る。全員で歌うシーンは事前に録音した音声を使うなど感染対策を工夫し、劇場公演が中止になった市民参加型ミュージカルは、「密」にならないよう場面ごとに小分けに撮影して映画化。表現者として「意地になってやってきた」。
 知念さんは、舞台に立つことは「栄養と同じ」と表現する。演じる自分たちにとっても、その姿から何かを感じる人たちにとっても、欠かせないものだと信じている。「何としてもやり続けたい」と決意は固い。
 同劇団に獅子舞を教えている、獅子舞演者の改田(かいでん)雅典さん(49)=川越市=もコロナ禍に翻弄(ほんろう)されてきた一人だ。昨年の年始は大型商業施設でのイベントなど約二十件の出演依頼を受けていたが、当時は感染「第三波」のただ中で、半分がキャンセルに。その後の半年は獅子舞の仕事がほぼなく、知人からホームページ開設の依頼を受けるなどインターネットのコンサルタント業で生計を立てた。
 この正月は約三十件の出演依頼があり、忙しい年始が戻ってきた。県内外の大型商業施設では、笛や太鼓の音に乗ってマスクを着けた改田さんが獅子を持って練り歩くと、厄払いで獅子に頭をかんでほしいと、親子連れの客らがこぞって寄ってきた。多くの企業で仕事始めだった四日も、社員らを前に獅子舞を披露。景気付けたい、鬱屈(うっくつ)感から解放されたい−。人々からそんな気持ちを感じたという。
 獅子舞は、獅子が疫病を退治し、無病息災に一年を過ごせるようにするとのいわれがある。「コロナよ、なくなれ」。そう願いを込めて、改田さんは舞う。(飯田樹与)=おわり 2022年1月6日掲載

<新型コロナ>伝統芸能「自祝」の舞 富士見で今月20日にフェス 反骨心をタイトルに込め

新型コロナウイルスの影響で音楽や演劇などの舞台芸術活動が自粛を余儀なくされている中、伝統芸能を披露する音楽イベント「自祝フェス2020」が二十日、富士見市の市民文化会館キラリふじみマルチホールで開かれる。会場が密にならないよう、席数はホール定員の三割に当たる八十席に制限。主催する獅子舞演者の改田(かいでん)雅典さん(48)=川越市=は「対策をしっかりと取り、安心して来てもらえる空間にしたい」と話している。(飯田樹与)
 フェスには改田さんのほか、国内外で活動する和太鼓や津軽三味線、しの笛などの奏者ら計十人が出演。民謡やお祭りで演奏される曲など約十五演目を披露する。
 舞台芸術は四月の緊急事態宣言前から活動を制限されてきた。学校や結婚式、イベントなどで獅子舞を披露してきた改田さんも、仕事は二月後半以降、七月後半に一件入るまでゼロに。今後も年内に二、三件あるだけで、他は全てキャンセルになった。
 この間、オンラインで弟子を指導したり、動画投稿サイト「ユーチューブ」に演奏動画をアップするなど、ほそぼそと活動を続ける仲間もいたが、多くは自粛する以前に仕事がなく、休まざるを得ない状況だったという。
 コロナ禍で活動がままならなくなったことに、「仕方ないとあきらめている部分もあるが、不要不急扱いされて憤っている仲間も多い。私自身も文化は人の心を潤すと信じてやってきた」と改田さん。アーティスト仲間に声をかけ、席数の制限や検温など対策を講じて開催にこぎつけた。
 フェス名の「自祝」には、「自粛」への反骨心も込めた。改田さんは「自分たちで気持ちを盛り上げ、コロナを乗り越えた新しい時代を始めていくきっかけにしたい」と力を込める。
 フェスは午後一時半開場、同二時開演。事前予約制で全席指定四千五百円(タオルマフラー付き)。申し込みは改田さんの「でん舎」ホームページ、または改田さん=電080(2213)4378=へ。 2020年9月10日 掲載

国内公演取材

読売新聞オンラインに動画で掲載

東京スカイツリーから 平成最後の初日の出

平成最後の初日の出を見ようと1日、東京スカイツリーに約870人が詰めかけた。日の出の予定時刻は千葉県・犬吠崎と同じ午前6時46分だったが、厚い雲にはばまれ、太陽が顔を出したのは午前7時過ぎ。展望フロアでは、公式キャラクターのソラカラちゃんが獅子舞と登場し、年賀状を模したフォトスポット等も設けられた=東京本社 本郷香理撮影 2019年1月10日

海外公演について取材していただきました

毎日新聞の取材

2018年6月 ロシアワールドカップ公演について

サッカー:W杯ロシア大会 川越のプロ演者かいでんさん獅子舞披露 きょう日本初戦突破祈願/埼玉
2018年6月19日
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会会場で19日にある公式イベントで、川越市のプロ獅子舞演者・かいでんまさのりさん(45歳)が獅子舞を披露する。日本の伝統文化のPRとともに、日本代表の初戦突破を祈願する。

イベントは、19日にロシア・サランスクで行われる日本代表の初戦、コロンビア戦に合わせて開催され、スタジアムに併設された会場でコンサートや参加国の伝統、文化などを紹介する。かいでんさんはコロンビアの民族パフォーマンスと共に獅子舞を披露する。

かいでんさんは、24年前に参加した民族歌舞団で獅子舞と和太鼓に出会い、約20年前からプロとして活動を開始。テレビや国内外のイベントに出演するなどして活動の場を広げている。ロシアやキルギスなどでの公演経験もあったことから国際サッカー連盟(FIFA)関係者の目に留まったという。

自身も大のサッカー好きで、浦和レッズサポーターというかいでんさんは「こうした形でサッカーに関われることはうれしい」と話している。【仲村隆】

朝日新聞の取材

2018年3月 キルギス・カザフスタン公演について

埼玉)三味線と獅子舞を中央アジアで披露 9日出発
2018年3月6日
北本市の津軽三味線奏者、山中信人さん(43)と川越市の和太鼓・獅子舞演者、かいでんまさのりさん(45)が9日、中央アジア2カ国での舞台に向け日本を発つ。日本との国交25周年記念の舞台で、伝統芸能の三味線と獅子舞は異色の組み合わせだという。シルクロードの国で、両者の「融合」が実現する。

10日にカザフスタン、11日にキルギスの記念コンサートで披露する。かいでんさんを団長に、しの笛奏者を加えた3人で訪問し、現地の民族音楽との共演もあるという。

山中さんは津軽三味線世界大会最上級2連覇などの受賞歴があり、県の埼玉親善大使。「三味線の職人」になりたいと、中学卒業後すぐに青森で山田千里流の内弟子になった。民謡歌手の伴奏で経験を積み35歳で独立。
欧州などでの公演のほか、歌舞伎の市川海老蔵さんの舞台でも演奏する。

かいでんさんは元は保育士。和太鼓を仕事に生かそうと東京都板橋区の民族歌舞団「荒馬座」で勉強するうち、伝統芸能にのめり込んだ。団員になり獅子舞など祭りに関わる太鼓や踊りを修め、2010年からプロとして国内外で公演、学校での指導も手がける。

実家がともに加須市で、市観光大使になったのが2人の出会い。かいでんさんは「山中さんといつかは同じ舞台に立ってみたかった」。しかし、笛や太鼓で踊る獅子舞の世界に津軽三味線は異質で、5年ほど待ったがなかなか機会は巡って来なかった。

かいでんさんが昨年、国際協力機構(JICA)から中央アジアのキルギスに派遣され、現地の青少年の和太鼓チームを2カ月間指導。これが縁で、ソ連からの独立後に始まった日本との国交の節目を記念するコンサートに出演依頼があった。格好の舞台に「一緒にどうだろう」と、ようやく山中さんに声をかけた。

1月、2人は三味線と獅子舞で初共演を果たした。かいでんさんは「新しい組み合わせとして、可能性を感じる」。山中さんは「日本の伝統芸能を伝える使命、誇りを持って広く紹介したい」と意気込む。(高橋町彰)

国内での公演を取材していただきました

岐阜新聞の取材

2014年5月24日 全労災岐阜県本部主催公演

埼玉新聞の取材

2014年2月5日 加須市立東中学校合格祈願祭

宮崎日日新聞の取材

2011年1月 宮崎県口蹄疫復興支援公演

音楽系サイトに記事が掲載されました

TMRevolution 日本武道館公演に出演

2014年1月1日・2日の日本武道館公演。以下の音楽系サイトに掲載されました。

  • excite music
  • ナタリー 他

活動の様子を紙上でご紹介いただきました

岩手県釜石市 鵜住居青年会に虎頭譲渡

  • 2014年1月14日 読売新聞岩手版
  • 2014年1月28日 岩手日報
  • 2014年2月14日 読売新聞岩手版

虎舞の頭を譲渡するまでの経緯

岩手県三陸地方に伝わる「虎舞」という芸能があります。でん舎ではこの踊り用の虎頭を1体所有していました。しかしながら、虎舞の地元、岩手県釜石市は先の震災で被災。虎舞の頭を紛失した話もいろいろとお聞していました。復興に向けて、でん舎で持っている虎頭を地元の方々に使っていただきたいと思い地元メディアにご協力いただいて譲り先を探していました。読売新聞盛岡支局さんのご協力により釜石市の鵜住居青年会さんにお譲りできることになりました。譲渡後、岩手日報さんが鵜住居の方に取材された様子も記事になりました。そして、虎頭を作られた方は震災前に亡くなられていたとお聞きしました。ご遺族の方が、釜石に虎頭が戻ってきたことを喜んでいるとのこと。被災された方に少しでも明るい話題が提供できたことをとてもうれしく思っています。

獅子舞でん舎の公演活動と新聞取材実績を紹介いたしました。多数取材された実績のある獅子舞でん舎へのお問い合わせは、ウェブサイトのフォームまたはお電話でお気軽にどうぞ。

Posted by でん舎