記憶は消せないけど、上書きはできる。つらい記憶もいつか乗り越えられる。そう信じてます。

コロナがあってからというもの。

やれるときにやれること
やっとかないといかんなぁ

身に染みておりまして。

会いたいというより
会っとかなきゃいけない人に
会ってきました。

実の母親。

少なくとも20年以上ぶり。

まぁよくある話。
いろいろわだかまりがありました。

8歳で両親が離婚して。
その前にR18指定の現場を
幼稚園時代に見てたりして。

自己肯定感とやらは
ズタズタになって。

そこからいじめ期に突入するという
黒歴史を作ってくれた人です。

おれがこんな目に合ってるのは
あの人のせいだ

恨みしかない時期を過ぎて

成人して再会し、
ちょっと気を許したら
それはそれでややこしくなって

結局絶縁状態になりまして。

さらっと話してますけど
この人との絡みで
小説3部作くらい書ける自信あります。

めんどくさいから
そんなことしないで
墓まで持っていきますけど。

もう今さら会う必要もないと
ずっと思っておりましたが

がんになって
終わりのステージで
もう長くないと聞きまして。

なんとなく
会っておかないといつか後悔する

そんな気がしまして。

そんなわけです。

で、会ってきて。

ずいぶんちっこくなって・・・
なんてことはなく。
むしろ丸っこい。

「全摘して体力無くなったから
 食べて元気になれって」

「お医者さんに言われて
 しっかり食べたら太った」

なんじゃそりゃ。

はじめはかなり気を遣われていて
年相応か
病気のせいか

ちょっと思ったけど

少し慣れてくると
ずかずか、ぐいぐい来る。

あ、この感じ。
やっぱり、この人だ。
ぜんぜん変わってない。

拍子抜けしたり
ちょっとホッとしたり。

おセンチにならずに済みそうだ。

強がってるのかもしれないけど。

そういう姿を見せられてよかったと
きっとこの人は思ってる。

お互い様。
素直じゃないの。

自分もそういう気質。
分かりすぎるほどよく分かる。

強がりは
ときとして損するよ。

だから、
自分はなるべく素直でいようと。

この人見てて
教えられる。

成人して再会したときに
すごく思った。

あ、おれ
この人にそっくりだわ。

自由に生きていて
正直うらやましい。

でも、真似したら
きっと人を傷つける。

同じほうに行っちゃいかん。

自制ポイントになりました。

今でこそ
だいぶ好き勝手にやっている
私ですが

その方面に関しては
数十倍上手。

真似しちゃいかん。
あっち行っちゃいかん。

絶対に家族を大切にする。

偉大なる反面教師です。

最後に

またね

手を振って別れました。

「次があるか分からないけどね」

最後にそれか。
きっついわ。

でも。
そういう人だと分かってる。

だから、
またね。

会ってきた目的は二つ

子どもたちの話をすること。

息子たちにとって
父方のおばあちゃんは
自分にとって
義理の母。

彼女は祖母ではない。

でも、彼女にとっては
唯一の孫が二人いる。

それくらいは伝えておこうと
写真を渡す。

こんな顔見たことないわ、
という顔をされる。

それだけでもういいや。

そして
これだけは言っておこう、と。

いろいろあったけど
産んでくれてありがとう。

今はとても幸せです。

言えてすっきりしました。

どんなにつらいことがあっても
いつか時間が解決する。

人生でいちばん深い傷をつけられて
その癒し方を実地で学んできました。

過去は消えないけど
上書きはできる。

今日がいちばんいい日。
明日はもっといい日。
日々、その繰り返し。

やらずに後悔だけは
絶対にしたくないから

会えてよかった。
話せてよかった。

母さん、今までありがとう。

元気でね。
さようなら。

次男作のサンドイッチ。
家族の記憶に食事は事欠かない。

でも。

母の料理の記憶がない。
ほんとにない。

思い出すのは近所のパン屋に
自分で(幼稚園児が)パンを買いに行ったこと。

引き出しにお金が置いてあったこと。

そして大宮の高島屋のレストラン。

楽しかった記憶がほとんどない。
唯一に近い、いい思い出。

自分の子どもたちには
そういう思いをさせないように

せいいっぱい頑張ってきたつもりです。
これでも。

雑感

Posted by densya